「予防歯科」とは、むし歯や歯周病になる前に、日々の「セルフケア」と歯科医院での定期的な「プロケア」の両方を組み合わせて実践するものと考えております。
「予防歯科」の実践ポイントは、
①歯垢(プラーク)を残さず落とす・・・ 歯間ブラシなどの活用
②フッ素をお口の中に残す・・・・・・・・・ フッ素(フッ化物)配合ハミガキでみがく
③原因菌の増殖を抑える・・・・・・・・・・ デンタルリンスを習慣にする
だと思います。
簡単そうで意外とむずかしいですよ。
「毎日きちんと歯をみがいてる」 「歯みがきに自信がある」 とおっしゃる患者様でも、プラークチェッカーで調べてみると、歯と歯ぐきの間にみがき残しある事が多々あります。
変な言い方かもしれませんが、損得で考えると良いと思います。
予防にフォーカスし、むし歯や歯周病にならなければ一生自分の歯で食事が出来るからです。
歯は1本でも抜けると負のスパイラルの始まりになりかねませんので、QOLの観点からも意識的に予防に力をいれて実践する事をお勧めします。
繰り返しになりますが、歯周病の原因は、プラーク(細菌の塊)です。歯茎の周りにプラークがたまり、歯茎や歯を支えている骨が細菌感染して歯肉炎を起こします。
歯周病が進行すると歯茎の腫れがひどくなり、歯と歯茎の間に歯周ポケットと呼ばれる隙間ができます。
また、炎症が歯槽骨や歯根膜まで進行すると、歯茎から膿が出たり歯茎がやせて下がり、歯がぐらついてきたりします。
歯周病がさらに悪化すると、歯槽骨が溶けて、最後には歯が抜け落ちてしまいます。